ネット上で「主婦の海外旅行」について検索すると、かなり厳しい意見が見られます。
- 主婦が海外旅行に行くと家族に迷惑がかかる
- 主婦が海外旅行に行きたいなら離婚するか老後に行ったらいい
え~!厳しい‼
主婦って家族のしもべなの~?!
家事も育児も主婦まかせのご家庭が多い日本では、こういった意見が多くなるのは分かる気がします。
私は40歳の時、初めて一人で海外旅行をしました。
息子は当時小学校5年生。
夫は最初は渋い顔をしていましたが、なんとか了承を得ました。
この記事は子持ち主婦の私が、どのようにして家族に海外旅行の同意を得たかについて書いています。
コロナ後に海外旅行をお考えの主婦の方、旅行をしたいけど家族の同意を得られずモヤモヤしている方に参考にしていただければと思います。
家族が主婦の旅行を反対する理由
ご主人やお子さんから離れて旅行に行くのですから、ご主人の同意が必要ですよね。
ネットで様々な意見を見てみると、「主人が絶対に許してくれない」「旅行を切り出したら怒られた」などという結果が見られました。
なぜ許してもらえないのでしょうか?
私は男性ではないので想像するしかないのですが、
- 家事や子どもの世話がめんどう
- 自分が働いているのに妻が旅行するのが許せない
- 海外旅行は浪費だと思っている
- 妻の浮気を疑っている
などでしょうか?
つまり生活の一切を主婦の私たちに頼り切っているし、自分の知らないところで妻が楽しんでいるのが許せないのですね。
このように思っているご主人の気持ちを「説得して」変えるのは難しいのではと思います。
ではどうすればいいのでしょうか。
我が家の場合をご紹介します。
主婦の海外旅行に同意してもらうには
家族の迷惑にならないようにする
多くのご家庭では「男性が仕事」「女性が家事・育児」を担っているのではと思います。
そんな中、主婦が家族を置いて一人で旅行に出かけてしまえば、「迷惑」と感じてしまうのも無理はありません。
幸い(?)我が家は私たち夫婦と息子の3人暮らしでしたので、二人にできるだけ迷惑をかけない方法を考えました。
それは、タイミングです。
息子が小さいうちは専業主婦としてせっせと家族の世話をし、子どもの小学校入学と同時に短時間のパートを始めて自分のための貯金を始め、息子が小学校5年生の時に満を持して「一人で旅行をしたい」旨を告げて同意を得ました。
私がいなくても、夫と息子だけで時々洗濯したり、当番制で食事を作ったり外食を楽しんだりできるタイミングまで待ったのです。
作り置きの惣菜で冷蔵庫をいっぱいにし、レトルト食品もたくさん買い込んで、もっとも面倒であろう食事の心配をできるだけ減らすことで、「私がいなくても大丈夫」という状況を作り出しました。
旅行資金は自分で捻出する
夫婦が共働きをする中で、夫は社員旅行があったり飲み会があったりしますが、主婦の私には休みがありません。
だから年に一度くらい自分の小遣いで旅行に行ってもいいかなあ、というのが私の夫への頼み方でした。
金銭面で夫の収入に頼り切っているのでは旅行の話は切り出しにくいですが、自分で旅費を出せるのであれば堂々と言っていいと思います。
海外旅行は贅沢と思い込んでいる人も多いのですが、LCC(格安航空会社)の登場とネット発達で、近年では数万円あれば海外旅行ができるようになりました。
なので、金銭面でかたくなに旅行に反対する理由はないよ、とさりげなくご主人にアピールするとよいかと思います。
我が家の場合も、「自分で稼いでるんだったら、まあ仕方ないか」という反応でした。
子どもが小さいうちは家族に尽くす
3歳の子どもを実家に預けて海外旅行をしたい、というような記事を読みました。
私個人の印象としては、それは少し早い気がします。
赤ちゃんにとってもストレス、ママにとっても、お子さんのことが気になって旅行をこころから楽しめないのではないでしょうか?
もう一つには、子どもが小さいうちはしっかりと家族に尽くしたという印象を家族に持ってもらった方が、その後の旅行計画に同意を得やすくなる気がします。
息子が小学校5年生で私が海外旅行の計画を話したとき、夫と息子の反応が「お母さんはずっと頑張ってきたんだから行ってきなよ!」だったのは、こういう経緯があったからではと思っています。
旅行を周囲に言う必要なし
これは断言できますが、同居している家族以外は旅行に関して一切言う必要はありません。
仲がいいなら言ってもいいでしょうが、必要ではないです。
私は夫のお義母さんについ言ってしまったのですが、帰省のたびにそのことを持ち出され、息子に「お留守番できて偉かったわね~」と言われて失敗したなと思いました。
英会話スクールの同じクラスの人にも「子どもがいるのに一人で?信じられな~い」と言われました。
主婦の海外旅行に対して周りの目は厳しいです。
同居の家族がOKならそれでよし。
他の人にいう必要はありません。
経済的、精神的に自立しよう
欧米では「専業主婦」というのはすでに絶滅危惧種です。
男性だけが収入を得て、女性の収入がゼロというのは決定的な立場の差を生みますし、離婚した場合の経済格差が大きいため女性が自立できないからです。
日本の「男性優位社会」を今すぐ変えるのは難しい。
でも少しずつでも経済的に自立することができれば、家庭内の男性と女性の立場のバランスがよくなりますし、こころの余裕もできてきます。
お子さんが小さいうちは資格取得を目指したり、ネットで副業を始めるのもいいかも知れません。
お子さんが小学校に入れば短い時間だけでもパートに出られるかも知れません。
私は息子が小学校5年生の時に初めて海外へ一人旅をしました。
旅費は自分のパート代を貯金してすべて賄いましたし、自分のいない間の家事や食事、連絡手段なども何度も家族と打ち合わせて了解を得ました。
旅行までに英語のレッスンも数年続けていたので言葉の心配もありませんでした。
ここまですれば家族としても反対の理由がなかったと思います。
まとめ
主婦の海外旅行について、ネット上に厳しい意見が書かれていました。
- 主婦が海外旅行に行くと家族に迷惑がかかる
- 主婦が海外旅行に行きたいなら離婚するか老後に行ったらいい
それに対して我が家の例を書きました。
- できるだけ家族に迷惑がかからないタイミングを待った
- 旅行資金は自分のパート代を貯めて捻出
- 息子が小さいうちは専業主婦として家族に尽くす
- 旅行の数年前から英会話を習って準備
数年間の準備と意思表示があったため、我が家では比較的スムーズに家族の同意を得ることができました。
語学の習得もまずまず出来たのであまり心配もされませんでした。
これから海外旅行に行かれたい主婦の方々も、家族の反対を押し切る形でなく、応援してもらう形で実現できることを願っております。
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