アラフォー世代はアラフォークライシス(不遇の世代)などとも呼ばれ、ストレスを多く抱えている世代ともいわれています。
若いころに留学行っておけばよかったな
この歳ではもう無理だ、、、
そんな風に思っている方もいるかも知れません。
私はいろいろ事情があり40歳の時にイギリスへ留学しました。
主婦のためたった2週間の短期留学ではありましたが、留学前と後では自分の中の価値観や行動、生き方までも変わったと思います。
この記事では私の40歳での留学体験、留学と旅行との違いや、費用、ホームステイの様子を書いています。
この記事を読むと、ミドルエイジで留学するとはどういうことか、イメージがつかめると思います。
私の留学までの経緯について、詳しくは下記の記事をお読みください。
☞私について
40歳イギリス留学体験流れ
初日は小試験と面接でクラス分け
今は閉業してしまいましたが、ロンドン中心部にあったシェーングローバルランゲージセンターは、バッキンガム宮殿にほど近い小規模でアットホームな学校。
テラスから見える小さな路地がいかにもロンドンという感じで気分が上がります。
スクール初日にまず行われるのはクラス分けの簡単なテストです。
数枚のペーパーテストを受けた後に、先生と一対一で面接試験を受け、この結果をもとにクラス分けがされます。
下から順にビギナー、プレインターメディエイト、インターメディエイト、アッパーメディエイト、アドヴァンスト、バイリンガルとなっており、私はインターメディエイトに分類されました。
毎日のレッスンと課外レッスン
授業は朝から午後3時くらいまであり、基本的には担任の先生が一人ですべての授業を担当しました。
1人1人でペーパーワークをすることもあれば、数人ずつのグループでディスカッションをして発表することやゲームをすることもありましたが、内容的には日本の英会話スクールとは比べ物にならないくらい話させること、考えさせることを重視していて濃かったです。
授業の後、無料オプションで2時間ほど追加のレッスンを受ける事ができました。
私は時間を少しも無駄にしない覚悟でこのオプションレッスンも皆勤で修了しました。
後で気づいたのですが、このオプションのクラスは新しい先生のトレーニングも兼ねており、なかなかいいシステムだなと思いました。
毎日数枚の宿題が出され、翌日の授業で関連するワークが行われました。
朝から夕方5時くらいまでみっちりと英会話を勉強した後、運が良ければクラスメートが飲みに誘ってくれ、さらに英語を喋りまくるという、とにかく英語漬けの毎日を過ごしました。
また私は参加しませんでしたが、不定期でクラスピクニックと呼ばれる課外授業もあるそうで、カクテルパーティ、カラオケナイト、BBQなどで他のクラスの生徒や先生との交流も楽しめるようでした。
自分からコミュニケーションを取りに行く
当たり前ですが生徒の大半は10代から20代。30代以上は少なく、40歳の私はほとんど最年長でした。(50代、60代の生徒が数人いましたが、全員日本人でした。)
少し気になったのは日本人が日本人同士でグループになっているのをよく見かけたことです。
せっかくの機会ですから同じ日本人同士でなく、外国の友達を作ることを強くおすすめします。
アラフォーで留学しているのですから、クラスメイトの方から話しかけてくれるなんてことはほとんどありません。
こちらから積極的にコミュニケーションを取りに行くのです。
10代は基本的にアラフォーの相手はしてくれません。
まずは30代で話の合いそうな人に話しかけ、そこから友達を増やしていくイメージです。
私は実際スペインからカップルで来ていた30代の生徒と仲良くなり、この翌年彼らに会いにスペイン旅行を敢行しました。
そんなふうに楽しく刺激的な2週間はあっという間に過ぎ、最初の一人旅は大満足のうちに終わりを迎えました。
留学と海外旅行の違い
この留学体験が、私の初めての海外一人旅の経験となりました。
なぜ海外旅行でなく「留学」だったのか?疑問に思う方もいるかも知れません。
その違いは旅の「目的」にあると思います。
海外旅行の主な目的は「観光」や「体験」「リラックス」「リフレッシュ」といったことだと思います。
それに対して私の今回の旅の目的は「語学の習得、向上」「外国人とのコミュニケーション」「広い世界を肌で感じる」ということでした。
実際留学してみてよかった点は、
- ぶらぶら観光するのではなく、一日のプログラムが組まれているため時間を有効活用できる
- 修学プログラム以外の活動(出入国、現地の移動、余暇等)は自力で行うため主体性を持って取り組める
- 昼はスクールで、夜はホストファミリーと一日中英語のインプット、アウトプットが出来る
- 外国人の友達が出来る(この時友達になったスペイン人に翌年会いに行きました)
- 何か問題があれば留学センターへサポートを依頼できるという安心感がある
普通の海外旅行に対して留学は圧倒的にインプット、アウトプットの機会が多いのを実感しました。
海外旅行だと、何なら一言もしゃべらずに一日観光することだってあり得るからです。
イギリス留学の費用
留学費用は行き先や期間によって大きく違いがあります。
私が選んだシェーン英会話のロンドン提携校での2週間のプログラムは約50万円ほどでした。
(2010年当時)
費用に含まれるのは
- 往復の航空券代
- 空港からステイ先までの往復タクシー代
- 学費
- 2週間のホームステイ代(朝食、夕食、部屋の清掃、洗濯含む)
- 旅行保険
同じロンドンでも、中心地に近いほどステイ代が高くなっていました。
この年の後50歳の現在まで14か国を旅してきましたが、毎回2週間の滞在で20万円の予算で組んでいます。
そう考えると、一日6時間の学費と2食の食事、清掃や洗濯までしてもらって、さらにこの2週間から広がった自分の世界や考え方、人とのつながりを考えると、私には本当に価値ある50万円だったなと思います。
ちなみにこのお金は自分でコツコツ貯めたバイト代から賄いました。
ホームステイ体験談
ロンドン市の中心部はゾーン1と呼ばれ、経済や観光の中心地です。従って物価も高くホームステイ代も高くなります。
ロンドンはそんなに大きな街ではないので、スクールがゾーン1にあってもステイ先は郊外の安いところを選ぶのがいいでしょう。
チューブと呼ばれる地下鉄がとても分かりやすいので心配はありません。
私のホームステイ先はバーントオークというロンドン北西部の街でした。
市の中心までバスと地下鉄で40分くらいだったと思います。
朝晩二食がついており、朝はパンやコーヒー、フレッシュジュースなどを自分で用意して食べ、夕食は17時からみんなで集まって食べました。
今日1日のことを聞いてくれたり、一緒にサッカー観戦をしたり、とても和やかな雰囲気で楽しかったです。
また私のステイ先では掃除、洗濯もホストマザーがやってくれるのでとても楽でしたが、こういった細かな取り決めはステイ先によって違いますので先に確認が必要です。
40歳での留学のメリット・デメリットについては下記の記事に書いています。
まとめ
今回は私の留学経験について書いてきました。
40歳で留学するというのは稀な例かと思いますが、もしアラフォーのあなたが「英語でスキルアップしたい」「広い世界を見てみたい」と思うなら、留学を一つのオプションとして考えてみてください。
この自己投資によって、単に英語を習得するというだけでなくその後のあなたの人生に大きなプラスとなって返ってくるでしょう。
世界は広く、いろんな人がいていろんな物の考え方がある。
そしてひとりひとりはみんな違っても、私たちはみんな同じ人間なんだということを、日本にいるとつい忘れてしまいがちな気がします。
日本人がもっと海外へ目を向け、グローバルな視点でものを見、行動できるよう願っています。
大人になってからの留学に周りの目は厳しいです。でも誰のための人生なのか自分に問うてみましょう。
人はいつからでもなりたい自分になれる。それを選択するのは自分です。
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