コロナ禍でアジア人差別というのが話題になったよね
自分も差別を受けるかもと思うと怖いな
差別する国って具体的にどこなのかな、、?
コロナ禍で「アジア人差別」というのが言われだしましたが、私の経験上、アジア人差別はコロナ禍以前から普通にありました。
差別があまりにも日常的だったため誰も何も言わなかっただけです。
アジア人差別というのは黒人差別に比べて比較的軽く、暴力や殺人にまで至るケースというはほとんど聞いたことがありません。
とはいえ差別的なことを言われたりされたりしたのでは、せっかくの旅行気分が台無しになってしまいますよね。
この記事では私が一人旅の中で受けた差別的な扱いのごく一部をご紹介します。
また差別があからさまだった国はどこかや、差別を受けた時の対処法も載せています。
これを読めば海外でどんな差別を受ける可能性があるか、差別にあったらどうすればいいのか分かり、ある程度の心の準備ができます。
差別があからさまだったフランス
今まで16か国ひとり旅してきて、差別行為がもっともあからさまだと感じたのはフランスでした。
ヨーロッパの他の国でも無視される程度の差別体験はどこでもあったので、ある程度慣れているつもりではいました。
ですがフランスほど平然と、しかも面と向かって差別行為をされたのは初めてでした。
うっとりするほど美しいパリの街で、差別的な扱いを受けた時は本当に衝撃的でしたし残念な気持ちになりました。
自我が強く誇り高い国民性のフランス人が、移民や有色人種に対して見下すような態度をとることはよく知られています。
アーティストのGACKTさんも、自身がパリでうけた差別について語っていますよね。
差別の内容については下の項目で書いていますが、気分を害することはあっても危険を感じるようなことではないので旅行の計画を取りやめる必要はないと思います。
ちなみに中東、東南アジアでは差別を受けたことがありません。
逆に日本人というだけで歓迎されることが多かったです。
海外での差別体験
白人を優先する
フランスで、スーパーのレジに並んでいた時のことです。
店内にお客が少なく、2台あるレジのうち1台だけが稼働しており、2台目のレジスタッフAは何かほかの作業をしていました。
列が進み私の会計の番になると、稼働していたレジのスタッフBも後ろを向いて何か作業を始めました。
レジの目の前でカゴを持ったまま待つ私と無視し続けるスタッフB。
お客がいるのにレジが一台も稼働していない状態です。
すると私の後ろに並んでいた白人の年配の女性が、私を通り越してもう一台のレジに進みました。
驚いたことに今まで作業をしていたスタッフAが2台目のレジを開けて会計を始めたのです。
これには本当に驚きました。
しばらくするとスタッフBものろのろと会計を始めましたが、内心腹が立って仕方がありませんでした。
結局無言でその場を離れましたが、こんなことをして楽しいのだろうかと不思議でなりませんでした。
入店拒否または無視される
東洋人がレストランでいい席に案内されないことはよくあります。
フランスのレストランでのこと。
お昼時を過ぎていて店内は空いていました。
カウンターのスタッフに “Hello” と声をかけると、そのスタッフは私を見るなりカウンターから離れ、店内奥の片づけをしに行ってしまいました。
他のスタッフも私に気づいてか気づかずか、誰も対応してくれません。
仕方なくカウンター席に座って待っていると、白人の中年夫婦が来店。
先ほどのスタッフがすぐに奥から戻ってきて夫婦のオーダーを取りました。
そして私にも「ああ、あんたもいたの」という視線を向けてきました。
この時私はもうすっかり食欲を失っていたので、黙って店を出ました。
バーやナイトクラブでもアジア人は入店拒否という店が多くあるようです。
悪い席に案内される
イタリアのレストランで。
店内奥にイタリア人らしい中年の夫婦が二組座っていました。
他にもたくさん席が空いているのに、私はその二組のまん中の席に案内されました。
ただでさえひとり旅の食事で気まずいのに、そんな席に案内されてとても居心地が悪かったのを覚えています。
さらに。
食事が運ばれてくると、私の右の席の女性がこちらをチラチラ見ながら旦那さんに何か言っています。
どうやら女性の料理は私のと同じもので、「東洋人の女と同じものなんか食べたくないからあなたのと替えて」と言っているようでした。
旦那さんは私に向かってちょっと首をすくめると、取り替えた料理を食べ始めました。
旦那さんは「悪いね、気にすることないよ」の意味で首をすくめたのだと解釈しました。
チャイニーズ!と呼ばれる
海外で「ニーハオ!」「チャイニーズ!」と呼び掛けられることはよくあります。
もしかしたら単純に日本人、中国人、韓国人の見分けがつかないため、悪気なしに出た言葉かも知れません。
しかし私の経験上、東洋人に向かって「ニーハオ!」などと呼び掛けるのはたいてい見下したり馬鹿にしている場合が多いです。
場合によっては両手で目を吊り上げるしぐさをして、目の細い東洋人を馬鹿にしてくる輩もいます。
”I am Japanese!” などと言い返してしまうと更に嫌な思いをする可能性もありますので、相手にしないのが得策です。
私はこういった程度の低い人とは関わりたくないので無視してその場を離れます。
差別にあったらどうすればいいの?
コロナ禍以降テレビで報道されているようなアジアヘイト(コロナウイルスは中国から発生したものとして、中国人やアジア人全体を差別する動き)に私自身はあっていません。
しかし上に書いたように、白人、欧米人によるアジア人に対する差別はそれ以前から普通にあります。
日本人ははっきりとものを言わないため、差別にあっても我慢してしまいがちです。
私自身も差別についてよく知らなかったり、どうしていいか分からなかったりしたので今まで無視するしかありませんでした。
ですが、差別に関してはっきりとNOを言うことはできます。
(NOをいうと危険な場合もあるので注意が必要です)
例えばレストランで、他に席が空いているのに悪い席に案内されたとき。
”Can I sit over there?” 「向こうに座ってもいいですか?」
“Can I move to another seat?” 「他の席に移ってもいいですか?」
のように言い、拒否されたらほかの店に行くこともできます。
重要なのは、海外ではどんな差別が存在するのか?どんな対処法があるのかの情報を事前に知っておくことです。
そして旅慣れないうちは、それも一つの経験としてあまり気にしないことも大切です。
差別をされるからこそ、差別がどんなにいけないことかがわかるというものです。
日本での外国人差別
「差別」とは特定の属性や集団に対して、自分たちとは別のものとして対応に差をつけたり、冷遇することをいいます。
主に白人や欧米人が、有色人種に対して見下すような行為をすることが注目されますが、実は日本にも外国人差別はあります。
「外国人おことわり」のお店や温泉があったり、少し前には某ホテルがエレベーターを「日本人専用」と「外国人専用」とに分けて問題になったケースがありました。
マナーを守らなかったり乱暴な外国人を排除するのが目的だったようですが、これはれっきとした差別です。
他にも、日本人の年配の方の中には、中国人や韓国人、東南アジア人を見下すような言動をする人もいます。
私は差別は世界中どこにでもあって、決してなくならないものと思っていますが、日本人の私たちも例外ではないということを忘れてはいけないと思います。
まとめ
日本で普通に生活しているとあまり感じない差別。
海外へ旅行に行って初めて差別を受け、ショックを受ける人もいるようです。
私は過去の海外旅行の経験から、差別は世界中どこにでも日常的にあり、私たちがどんなに努力しようとも決してなくならないものだと感じました。
それは日本の中にあっても同じことが言えます。
日本人は白人、欧米人から見下され差別されるとびっくりしてしまいますが、日本人も、年配の方を中心に中国人や韓国人、東南アジアの人々を見下していることはよくあります。
海外へ行かれる際は、日本人に対してどんな差別がありえるのか、その時の対処法などを事前に知っておくことが重要です。
そしてたとえ雑な対応をされたとしても過度に気にせず、これもいい経験として流すことも大切だと思います。
コメント
今回トルコ経由フランスに入っています。店員さんの差別きっとありますね。平気で英語わからないとか言いますね。おそらく嘘っぽい。トルコや東南アジアでは考えられません。
コメントありがとうございます。
トルコ経由でフランスとは、素敵な旅をなさってますね!
フランスでは差別が多いと感じましたが、トルコからだとその差が激しいかも知れませんね。トルコの人は本当に親切で、特に日本人が大好きだと感じました。
どうぞこの先もお気をつけて、旅を楽しんで下さい。
現在、イスタンブールを旅行中ですが、欧州人には笑顔で丁寧な接客しているのに、私たちには商品を投げつけて渡したり、話しかけても無視する店員が一定数いる気がしています(特に新市街。アジア側や旧市街の人達は優しいです)。
差別なのか、私の被害意識過剰なのわかりませんが、明らかな扱いの違いを受けたら、いずれにしろNoという態度を示したいと思います。
そして、英語が通じない…。アジア圏では通じたのに。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
イスタンブールとアナトリア側では確かに接客態度が違った気がします。
イスタンブールは世界有数の観光地で、いい意味でも悪い意味でも接客慣れしているように感じました。
一方アナトリア側はイスタンブールに比べて観光客が少な目で、冬ともなれば閑散としているところもあり、お客がきてくれること自体をとても喜んでくれているように感じました。