日本に来る外国人観光客のほとんどが、すし屋、ラーメン屋、居酒屋に行ってみたいと思っているそうです。
旅行中したら是非その国の食文化に触れてみたいですよね。
せっかくロンドンを訪れるなら一度パブを訪れてみて頂きたいです。
すっごく興味あるけど一人で入るのは勇気いるなあ、、
注文の仕方も分からないし、、
パブというとお酒のイメージがあるかも知れませんが、実は昼間や週末は女性や小さな子供連れの家族で賑わっています。
私は過去に2週間ロンドンに滞在し、パブにも何度か足を運んでその独特なルールやマナーを体験しました。
また知人のイギリス人に「正しいパブの攻略法」も聞く機会がありましたので、この記事で詳しく解説します。
この記事を読んで、あなたも次のイギリス旅行でパブのビールに挑戦してみてください!
パブの語源はパブリックハウス
パブの発祥はイギリス。
語源は「Public House(パブリックハウス)」で、かつては酒類を売るライセンスを持った一般の家でした。
パブのインテリアにタンスや樽を飾ったりして、古い田舎の家のようなスタイルのものが多いのはこのためです。
ライセンスを持った家しか酒類を提供できなかったため、人々があつまる家として結婚式なども行われていたようです。
昔はお酒とおつまみしか置いていないパブがほとんどでしたが、最近ではガストロパブと呼ばれる料理のおいしいパブもできてきました。
パブに行くなら込み合う時間をさける
パブは一般的にお昼から夜11時頃まで開いています。
夕方から夜は当然観光客や地元のビジネスマンなどで込み合います。
イギリス人の飲酒癖はよく知られていて、酔っぱらった男性客が女性客にしつこく声をかけたり、どこかで喧嘩がはじまったり、グラスが割れる音がしたりと、遅くなればなるほど騒がしくなります。
そこで女性ひとり旅の方におすすめなのが昼間の時間帯です。
比較的空いている上、女性客やファミリーも多いので落ち着いて食事を楽しめます。
もちろん昼間からビールを飲んでも全く問題ありません。
パブでの席の取り方
パブでは基本、席への案内はありません。
入店したらカウンターにいるスタッフに軽くアイコンタクトで挨拶をし、自分で空いている席を探します。
このアイコンタクトは非常に重要で、その後のスタッフからの対応にも影響しますので注意しましょう。
私の経験上、よほどセレブか有名人でない限り、窓際のいい席に東洋人がひとりで座るのは嫌がられると思うので、店内中ほどから奥の方に席を取るのが無難です。
パブでの注文の仕方
席で待っていても注文を取りには来ないので、バーカウンターまで行き、自分で注文をします。
ビール一杯は「1パイント」と呼ばれ568ml、半量の「ハーフパイント」もありますが、ハーフはあまり注文する人はいません。
カウンターへ行き、バーテンダーに
“Hi, could I have a pint of Guinness and a pack of Onion crisps, please?”
(こんにちは。ギネスを1パイントとオニオンクリスプスをください)
のように注文します。
この時、必ず “please” をつけます。
他の何を言い忘れてもいいのですが、 “please” だけは忘れてはいけません。
海外では日本のように「お客様は神様」のような概念はなく、店員と客は対等な立場です。
顔も見ずに「生ビール」というのではなく、ちゃんと目を見て「生ビール下さい」と頼むイメージです。
ビールの他に食事も楽しめるパブ
食事のメニューはパブによってまちまちなのですが、最近はやりのガストロパブと呼ばれるお店は食事のメニューが豊富です。
有名なフィッシュアンドチップス、ハンバーガー、ピザ、オニオンクリスプスなど軽食を置いているところが多いです。
イギリスでは
- チップス → フライドポテト
- クリスプス → ポテトチップス
を意味しますので注意してください。
せっかくイギリスに行ったのですから、ビールのおすすめ銘柄は
- London pride(ロンドンの地ビール)
- Bass(イギリスのビール)
- Guiness(アイルランドのビール)
です。
試してみてくださいね。
イギリスは緯度が高く寒すぎてワインが製造できないため、昔からビールの製造が盛んでした。
スコットランドでウイスキーの製造が盛んなのも同じ理由です。
昼間はお店が空いているので注文に苦労はしないでしょう。
パブでの支払いの仕方とチップについて
お支払いは現金でもカードでも構いません。
レストランのように全ての飲食を終えてからまとめて支払いをするのではなく、何か注文するたびにその場で会計します。
まずバーカウンターへ行って注文をし、その分の支払いをして注文品を受け取り自分で席へと運びます。
もし誰かと来ていたら、一人一人のお会計を分けるのでなく、人数分の注文と支払いを一緒にすませます。
ビールやおつまみのお代わりをする場合は、今度は別の人が人数分の注文と支払いをします。
これをラウンド(round) と呼びます。
基本的にはチップはいりませんが、もし特別親切にしてもらったらお釣りをチップとして渡してもいいでしょう。
まとめ
長い歴史の中で一つの文化として栄えてきたイギリスのパブ。
女性の一人旅には少しハードルが高いですが、ルールや注文の仕方、注意点を知っていれば十分に楽しめます。
ここで今一度強調しておきたいのは、「海外では店員とお客の間に上下関係はない」ということです。
お店や店員に対して敬意を表すことがとても大切です。
その為には
- アイコンタクトをとる
- “Hello” 、”Hi” 、”Excuse, me” などの挨拶をする
- “Please” を言葉の最後につける
を忘れないことが大切です。
日本にいるとつい「お客様は神様」と錯覚してしまいがちですが、世界のスタンダードを身につけ、国際人として海外旅行を大いに楽しんで下さい。
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