ベルギーには、首都のブリュッセルと並んで人気の観光地ブルージュがあります。
(カタカナ表記では「ブルッヘ」とされていることもあります)
ブルージュって聞いたことないなあ
どんなところなんだろう?
ブルージュは世界遺産にも登録された、中世の街並みをそのまま残した美しい街。
近郊都市パリから鉄道で1時間半と、日帰り旅行地としても人気です。
徒歩でも一日で十分回れるコンパクトな街ですが、ルートを知らないと魅力的なスポットを見逃してしまいがち。
そこでこの記事ではブルージュ街歩きのおすすめルートをご紹介します。
このルート通りに回ると、ブルージュの美しい水路や自然を満喫した後、世界遺産の旧市街を堪能して最後にショッピングエリアへ抜ける道順がわかります。
ベルギー名産のビールやチョコレート、ワッフルなどを楽しみながら、街歩きにでかけましょう!
近郊都市パリについては以下の記事に書いています。
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世界遺産の街ブルージュ
実はベルギーという国自体、日本の九州くらいしかない小さな小さな国なのです。
その中にあるブルージュは、水の都、屋根のない美術館などとも呼ばれています。
北のベニスと呼ばれるほど水路が発達していたブルージュは、中世、貿易港として繁栄しましたが、19世紀に入り大型船の入港ができないことから急速に衰退、大戦でも直接攻撃を受けることがなかったため、中世の街並みがそのまま残ったという歴史があります。
二つの世界遺産と古い石畳や水路、たくさんの美術館や博物館、教会など、小さな街に見所がぎゅっと詰まった、街歩きが楽しい観光地なのです。
ブルージュ観光おすすめルート
駅を出て小さな橋を渡ったら、大通りから外れて水路沿いの小道を行きましょう。
緑豊かで木漏れ日の気持ちいい静かな小道を、鏡のような水面を眺めながら進みます。
しばらく行くと見えてくるのがミンネワーテル公園(愛の湖)です。
ミンネワーテル公園(愛の湖)
中世の当時は船のドックだったところを公園に改修したのだそう。
晴れた日には近くのマーケットで食品を買い込み、ピクニックをする家族連れも多く訪れる公園です。
湖には真っ白な白鳥が羽を休めているのが見られます。
ベギン修道会(世界遺産)
愛の湖からさらに歩き、小さな門をくぐると世界遺産ベギン修道会の敷地内に入ります。
あまりに質素なので世界遺産とは気づきにくいかも知れません。
12世紀、戦争などで夫を亡くした女性の自立支援のために作られた修道会で、その歴史的、文化的価値が認められ世界遺産に登録されました。
静かな祈りの場なので、あまりはしゃぎすぎないようにしましょう。
水路をボートで観光
街で一番人気のアトラクションが運河をボートで巡るツアーです。
はちみつ色の中世の建物を水面から見られるとあって、お客の列が絶えません。
人数を言ってその場で支払います。
大人:8€
子ども:4€
3歳以下:無料
料金は季節によって異なります。
ブルージュ市庁舎
ブルク広場にあるブルージュ市庁舎は、1400年ごろに建てられたゴシック建築の最高傑作のひとつともいわれている建物です。
正面のファサードには聖人たちのレリーフが細部に至るまで表現されています。
市庁舎というより宮殿のようなですね!
豪華で繊細な外観から当時の繁栄ぶりがうかがえます。
建物内部は見学可能で、ブルージュの歴史を描いた壁画などの展示もあり必見です。
内部見学
シニア(65歳~):5€
大人:6€
17歳から25歳:5€
17歳以下:無料
マルクト広場
歴史地区の中心にあるのがこのマルクト広場。
ヨーロッパでも5本の指に入ると言われる美しい広場です。
おもちゃのようなかわいい建物は、一階はレストランやショップ、上の階はホテルになっています。
カタコトと観光馬車が走っていたり、大道芸やアイスクリームのスタンドがあったりと、時間を過ごすのが大変楽しいスポットです。
すぐ近くに試飲のできるビール博物館や小さな美術館や博物館、教会などが多数あります。
またベルギーで有名なワッフルやチョコレートの専門店も多数あります。
迷子になる心配のない小さな街なので、時間の許す限りどんどん散策してみましょう!
ブルージュの鐘楼(世界遺産)
マルクト広場にある一段と目を引く高い塔がブルージュのもう一つの世界遺産、ブルージュの鐘楼です。
「ベルギーとフランスの鐘楼群」として1999年に世界遺産に登録されました。
336段の螺旋階段を登った最上部の展望台からは、ブルージュの街全体を見渡すことができます。
お天気が良ければ、オレンジ色のかわいいとんがり屋根の連なりと、水路や木々を見渡すことができます。
大人8€
子ども無料
ショッピング&食べ歩き
ここからはメインストリートを駅へ向かって歩きます。
有名なくるみ割り人形のお店ケーテ・ウォルファルト。
店内は文字通り所狭しと手作りのお人形が並べられています。
かなり高額なものが多いですが、高いものから売れていくのだそうです。
こちらはブルージュで16世紀から盛んに行われてきたボビンレースのお店です。
全て手作業で時間をかけて作られるボビンレースはちょっと手が出ないくらい高いです。
ゴブラン織りという厚手の生地で作られた花柄のバッグやポーチがめちゃくちゃかわいいので、旅行用ポーチをひとつ購入しました。
ワッフルの専門店もたくさんあります。
フルーツやチョコレートなどのトッピングを選んで載せてもらうこともできます。
ボリューム満点のワッフルでおなか一杯!
石畳のメインストリートは魅力的なお土産屋さんがいっぱいです。
近郊都市からブルージュへのアクセス
ブルージュへは近郊都市から鉄道で日帰り観光が可能です。
ブリュッセル(ベルギー)から 1時間程度 往復約4千円
パリ(フランス)から 1時間半程度 往復約1万円
アムステルダム(オランダ)から 3時間程度 往復約2万円
料金は季節や買うタイミングで変わってきます。
チケットは往復で買っておくと便利です。
乗車券は券売機で買うのは少し難しいので窓口で買うことをおすすめします。
Could I have a round Ticket for Brugge, Belgium, please?
(ベルギーのブルージュまで往復券一人分下さい)
のように言います。
発音は ×ベルギー → 〇ベルジン
往復券 = ラウンドチケット
まとめ
ベルギーの古都ブルージュは、世界遺産にも登録された中世の街並みが美しい街です。
徒歩でも一日で十分回れるコンパクトな街ですが、ルートを知らないと魅力的なスポットを見逃してしまいがち。
この記事ではブルージュ街歩きのおすすめルートをご紹介しました。
この記事では
- ブルージュってこんなところ
- 街歩きのおすすめルート
- 近郊都市からのアクセス
をご紹介しました。
近郊都市からガイド付きのオプショナルツアーを利用することもできますが、安全で小さな街なので、スリにさえ気を付けていれば女性でも個人旅行で行ってまったく問題ないと思います。
中世の街並みをそのまま残す、屋根のない美術館とも呼ばれる街ブルージュ。
この記事を読んで、ぜひ街歩きの参考になさってみてくださいね。
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