ローマ、ベネチアと並んでイタリア3大観光地であるフィレンツェ。
中世の街並みが残る世界遺産の街フィレンツェは、景観の美しさから「屋根のない美術館」とも言われています。
イタリアに行ったらフィレンツェにも是非寄ってみたい!
どんな観光スポットや楽しみ方があるの?
「フィレンツェの歴史地区」として世界遺産に登録されている旧市街は、徒歩圏内に観光スポットが集まっていて、一日あれば観光できてしまいます。
この記事では街歩きが楽しいフィレンツェの、観光おすすめルートと楽しみ方をお伝えします。
歴史と芸術、美しい街並み、おいしい料理、どれをとっても素晴らしく、間違いなく忘れられない思い出を作ることができると思います。
この記事を参考に、フィレンツェ観光をぜひ楽しんでくださいね。
イタリア各都市とフィレンツェの位置関係
イタリアは縦に長い国で、大都市が国土の各地に点在しています。
それぞれの都市は電車で約2時間程度の距離なので、一つの都市に滞在して他の都市にも日帰り旅行すると、一粒で2度おいしい旅行になると思います。
例えば、
- ローマに1週間滞在してナポリやフィレンツェにも日帰り旅行する
- フィレンツェに1週間滞在してローマとベネチアに日帰り旅行する
などです。
ちなみにミラノは日帰り旅には少し遠いのと、大きな都市なので宿泊してゆっくり観光することをおすすめします。
成田⇔フィレンツェまたはローマ間のLCC利用フライト
- 10月から4月:往復約10万円
- 5月から9月:往復約15万円から25万円
フィレンツェ観光おすすめルート
フィレンツェ街歩きはサンタ・マリア・ノヴェッラ中央駅から徒歩でスタートし、下のように観光していきます。
- ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ)
- ヴェッキオ宮殿の鐘楼からの眺望
- トスカーナ料理とジェラート
- ピッティ宮殿で美術品をめでる
- トルナヴォーニ通りでウインドウショッピング
ヨーロッパの街にありがちなのですが、フィレンツェの街は道が放射線状になっているので一本間違うととんでもない方向へ行ってしまいます。
どの建物もよく似ていてわかりにくいので、しっかり確かめながら観光しましょう。
ドゥオーモ(サンタ・マリア・デルフィオーレ大聖堂)
ローマの開放的でロマンチックな雰囲気とは違い、フィレンツェの街は通りが狭く、建物もごつごつと厳めしい、ハリーポッターのダイアゴン横丁のような雰囲気のある街です。
そんなフィレンツェの街の中心に構える巨大な聖堂ドゥオーモは、狭い路地を抜けた先に突如として現れます。
正式名称は「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(花の聖母の大聖堂)」。
その大きさにも圧倒されるのですが、白大理石に緑とピンクの大理石をモザイク状に組み合わせたデザインと、聖人の像などのモチーフの精巧さはまさに圧巻です。
完成まで140年かかったと言われるその外観は、何時間見ていても見飽きることがないくらいです。
ヴェッキオ宮殿の鐘楼
ヴェッキオ宮殿のあるシニョーリア広場にはダビデ像やメデューサの首を持つベルセウス、ポセイドンの像などの作品が点在していて、通りすがりに見学ができます。
ヴェッキオ宮殿内は素晴らしい装飾品や美術品が並べられているのですが、実はここを訪れる理由は他にあります。
それはヴェッキオ宮殿の鐘楼からの眺望です!
オレンジの屋根が続く街並みを360度見渡すことが出来るのでぜひ上って見て頂きたいです。
正面に見えるのが先ほど訪れた「サンタ・マリア・デル・フィオーレ」です。
こうして見下ろしてみると、いかに道路が狭くて入り組んでいるかが分かります。
一地方都市であるフィレンツェを、聖堂を中心として堅固に守り抜こうとした街づくりだったのでしょうね。
ヴェッキオ宮殿の隣にあるウフィッティ美術館は、「ヴィーナスの誕生」や「受胎告知」などルネサンスの名作が多数収蔵されていますので、時間があれば是非訪れてみてください。
トスカーナ料理とワイン
ランチは近くのトラットリアへ入りましょう。
フィレンツェを州都とするトスカーナ地方はイタリア屈指のワインの生産地。
キャンティと言えば、ワイン好きでなくても一度は聞いたことがあるでしょう。
サンジョベーゼという品種を使ったカジュアルな大人気のワインです。
トスカーナは自然が豊かで農耕が盛ん。
生ハムやトリッパ(トマトソースのもつ煮込み)、チーズも有名です。
とにかくおいしいものがたくさんあるのでおなかを空かせて行きましょう!
そして仕上げはなんと言ってもジェラート!
イタリアの愛されデザートであるジェラートは、アイスクリームよりも乳脂肪分が少なく素材の味や香りがしっかりしています。
そんなジェラートを食べられるお店がフィレンツェにもたくさんありますのでお見逃しなく!
ヴェッキオ橋でお買い物
ヴェッキオ宮殿から徒歩すぐのこの橋は、古めかしくて映画のセットのような大変面白い造りになっています。
橋の上には金細工店や宝飾店が並び、周辺には土産物店や食べ物、飲み物を売る店がびっしりと並んでいて、とても賑やかで楽しいエリアです。
注意したいのが、観光客をターゲットにした寄付を募るグループです。
善意で寄付を募っている人たちもいるとは思うのですが、詐欺の場合もあるので十分注意が必要です。
基本的には無視しておくのが無難です。
ピッティ宮殿で美術品をめでる
ヴェッキオ橋を渡ると左側に見えてくるのがピッティ宮殿です。
現在は美術館として一般公開されているピッティ宮殿は、ルネッサンス期に収集されたメディチ家のコレクションがイタリア国外へ流出してしまわないよう、当主の死後すべてトスカーナ政府に寄贈されたものだそうです。
豪華絢爛の内装とともに、ルネッサンス期の芸術の粋を極めた作品で壁や天井に至るまで埋め尽くされています。
トルナヴォーニ通りでウインドウショッピング
ヴェッキオ橋よりもう一本下流の橋を渡って駅方面へ行くと、トルナヴォーニ通りに出ます。
ここはイタリアを代表する有名ブランドが立ち並ぶおしゃれな通り。
ディオール、フェラガモ、グッチ、ブルガリ、プラダ、アルマーニなどそうそうたる顔ぶれです。
買うものは特になくても、ちらっと中を覗いてみたくなりますね。
面白いのは中世の街並みに馴染むような店の作りになっていること。
中世の鉄の門扉のついたお店もあります。
イタリア人のセンスをこれでもか!と感じてしまいますね。
ローマ、ベネチアへ日帰り旅行も
フィレンツェからローマ、ベネチアへはどちらも高速鉄道で約2時間程度。
日帰り旅行の距離です。
もしフィレンツェの滞在日数に余裕があるようなら、是非訪れてみてくださいね。
ローマ観光については以下の記事に書いています。
☞イタリア旅行 女性一人でローマ グルメ&買い物
☞イタリア旅行 女性一人でローマの歴史観光地めぐり
ベネチア観光については以下の記事に書いています。
まとめ
「屋根のない美術館」の異名をもつ世界遺産の都市フィレンツェは、徒歩で十分に観光が出来るコンパクトな観光地です。
見るべき場所は限られているので1~2日で観光出来てしまいますが、道が放射線状になっているので道を間違うととんでもない方向へ行ってしまいます。
どの建物もよく似ていてわかりにくいので、しっかり確かめながら観光しましょう。
観光の一押しは
- ドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ)
- ヴェッキオ宮殿の鐘楼からの眺望
- トスカーナ料理とジェラート
- ピッティ宮殿の美術品
- ハイソなトルナヴォーニ通り
歴史と芸術、美しい街並み、おいしい料理、どれをとっても素晴らしく、間違いなく忘れられない思い出を作ることができると思います。
この記事を参考に、フィレンツェ観光をぜひ楽しんでくださいね。
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