フランス旅行でパリ以外にも日帰りで行けるところをお探しの方もいらっしゃるかと思います。
そんな方にパリから鉄道で1時間20分で行ける世界遺産の町、プロヴァンがおすすめです。
プロヴァンって?
プロヴァンスなら聞いたことあるけど、、
どんなところなのかな?
フランス北部の町プロヴァン(Provins)と、地中海に面した南フランスのプロヴァンス地方(Provence)は全く違います。
この記事では小さな地方都市でありながら世界遺産にも登録され、中世の歴史を今に伝えるプロヴァンの様子をお伝えします。
中世の街並みを残すプロヴァン
中世市場都市プロヴァンはフランス北部シャンパーニュ地方にある小さな地方都市です。
13世紀交通の要衝だったプロヴァンは、シャンパーニュ伯の保護下でシャンパン大市を開催。
次第に毛織物や香辛料などの市場が定期的に開催されるようになり、商人たちの莫大な財産を守る必要性から、2重扉のある門のついた堅固な城壁を建設しました。
14世紀には急速に衰退、中世の街並みが今に残され、2001年ユネスコ世界遺産に登録されました。
プロヴァン見どころ
サン・ジャン門と城壁
半日あれば徒歩でひとめぐりできるほど小さなこの町は、周りをぐるりと城壁で守られています。
サン・ジャン門と呼ばれる立派な2重扉の門と、それに続く高くて幅のある立派な城壁は、およそこの小さな町にはにつかわしくないと思われるほどです。
それほどこの町での交易は多くの富を生み出していたということなんですね。
城壁の上を歩いてみることもできますし、城壁の外側の小道を散歩してみることもできます。
城壁内への入場は無料です。
セザールの塔
12世紀ごろに建てられたセザールの塔は町のシンボルです。
小高い丘の上に造られた町の、最も高い所に立っています。
内部見学は有料(2.8€)。
牢屋、見張り台、地下室などを見ることができます。
見張り台からは周りの田園風景を遠くまで眺めることができます。
地下室では町の歴史を紹介する影絵のようなフィルムが上映されていましたが、フランス語なので意味は分かりませんでした。
中世祭りの行われるシャテル広場
町の中心に位置する広場です。
中世当時はここを中心にシャンパーニュ大市が開かれました。
現在は毎年6月に2日間、中世祭りと呼ばれるイベントが開催されています。
祭りの間はたくさんの人が商人、騎士、職人などのコスチュームに身を包んでダンスや歌などで盛り上がり、町全体が中世の雰囲気に包まれます。
バラ製品を扱うかわいいショップ
プロヴァンは古くからバラを生かした製品作りが盛んに行われていて、バラキャンディ、ジャム、バラのハーブティー、石鹸などを購入することができます。
またバラに集まるミツバチからとったはちみつも特産とのこと。
小さなプロヴァンの町で、特に有名なのが下の二つのお店です。
La Ronde des Abeilles(はちみつのロンド)という名のはちみつ専門店には、はちみつだけでなくバラを使ったジャムやシロップ、バラの紅茶、ハンドクリーム、香水、バラの柄のティーポットやカップなどバラのモチーフを使ったものがてんこ盛りです。
A la croisee des chemins(文明の十字路)というお店はバラを使ったお菓子やジャム、ローズオイル、石鹸の他、様々なハーブがグラム単位で買えるようになっていました。
お菓子は試食もさせてもらえます。
バラ園
「プロヴァンと言えばバラ園」と言ってもいいほど有名です。
町の観光エリアからは少し離れたところにあるので、午前中の観光からお昼を挟んで少し休憩し、それから向かうといいでしょう。
とても美しい庭園ですので、ぜひバラの開花時期(5~6月)に訪れることをおすすめします。
園内のカフェではバラ風味のアイスクリームやバラのハーブティーを味わうこともできます。
入場料6.5€
パリからの行き方
パリ北駅より少し小さなパリ東駅からプロヴァン行きの電車を利用します。
所要時間は1時間20分ほどで、定期的に発着しています。
プロヴァン駅から旧市街までは徒歩でも行けますが、上り坂がかなりきついのでバスをおすすめします。バスを降りると近くに観光案内所があり、町の案内図をもらうことができます。
まとめ
南フランスのプロヴァンス地方に比べて知名度が低く、知る人ぞ知る小さな世界遺産の町プロヴァン。
パリから鉄道で1時間20分とアクセスがよく、日帰り旅が可能です。
おすすめの観光スポットは
- 町をぐるりと取り囲む立派な城壁
- 牢屋や見張り台を持つセザールの塔
- 中世祭りも行われるシャテル広場
- 中世から続くバラ園
二つの小さなショップでは名産のバラを使ったお菓子や石鹸、ハーブティーなどお土産にぴったりのものが手に入ります。
パリ旅行の際日程に余裕のある方はぜひ、訪れてみてくださいね!
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