トルコは人気ドラマの影響もあり、コロナが落ち着いたら行ってみたい、一生に一度は訪れてみたいと思われている方も大勢いらっしゃると思います。
でもトルコの治安ってどうなんだろう?
女性ひとり旅は危ないのかな?
中東って未知の世界だから不安、、、
親日国家で治安もいい観光大国トルコですが、残念ながら詐欺とぼったくりが大きな問題となっていて特に日本人女性が被害に会っているケースが非常に多いのです。
この記事では、なぜ被害に会ってしまうのか?なぜ日本人女性なのか?なども含め、トルコ旅行で気を付けるべきことを解説します。
後半では、ひとり旅歴10年以上の私がトルコで実際体験した事例もご紹介します。
この記事を読むと、トルコ旅行で危ない目にあったり、だまされたりしないような知識が身につきます。
トルコ旅行で注意すべきは詐欺とぼったくり
トルコ国内の治安はよく、女性が一人で歩いていてもほとんど危険を感じることはありません。
ただそんな治安のいいトルコですが、残念ながら頻発しているのが詐欺やぼったくりです。
例えば、
- タクシーのメーターをごまかすぼったくり
- 言葉巧みに近づいて仲良くなり、高額な絨毯などを買わせる友情詐欺
- 恋愛感情を持たせた後、実は借金があるなどと言って金を要求する恋愛詐欺
- 言いがかりをつけてトラブルを起こし、保険金を請求する保険金詐欺
この中でトルコで特に注意しなければならないのが友情詐欺や恋愛詐欺と呼ばれる、言葉巧みに近づいて仲良くなり、高額なものを売りつけたりお金を要求したりする手口です。
特に気をつけなければいけない相手が絨毯屋と旅行代理店と言われています。
トルコ旅行をしたら必ずと言っていいほど話す機会があると思います。
流ちょうな日本語と人懐っこい笑顔で親しげに話しかけられて、誰でも悪い気はしないと思います。
現地を案内する、ランチをごちそうする、日本の有名人と一緒に写った写真を見せるなどして相手を安心させ、最終的には高額な絨毯(100万円とか)を買わせたり、予定になかったオプショナルツアーを付け加えて請求されたりということが頻繁に行われています。
トルコでの体験談
親しげに近づいてくる若いトルコ男
以下は私の実際の体験です。
イスタンブール市内を観光中、有名なブルーモスクの前で座って一休みしているとトルコ人の若い男が親しげに近づいてきた。
暇だから無料で近場を案内してあげると言う。
昼間だし周りに人もたくさんいるから危険はないかととりあえずついて行ってみると、確かにガイドブックに載っていない場所に連れて行ってくれ、写真なども撮ってくれた。
しかし最終的に連れていかれたのが絨毯屋だった。
流ちょうな日本語のおしゃべりで警戒心をとく
しまった、と思ったが仕方がない。
腹をくくって話を聞いていると、日本の有名芸能人が店を訪れた際に一緒に撮った写真などを見せてきた。店のオーナーは日本語が堪能なため、日本の撮影スタッフの通訳をやったことがあるらしい。
警戒心を解かせる作戦か屋上からの景色が素晴らしいから見せてあげるという。
実際ブルーモスクが目の前で、一生の記念になる写真が撮れた。(上の写真ほか)
その後トルコ料理のランチをごちそうになり、いろいろな話をして楽しませてくれた。
高額な絨毯をすすめられる
ランチの後にいよいよ絨毯をすすめられた。
確かにどれも美しくて素晴らしい品物だが10万円から50万円以上する高額商品。
申し訳ないが買えないと断り、代わりに以前から欲しかったトルコ石のネックレスとシルクのスカーフ合計2万円ほどを購入した。
(ぼったくられているのは承知していたが、早く切り上げるため値切るのはやめた)
ラマダンのお祭りに誘われる
話はこれで終わらない。
訪れたのがちょうどラマダンの月でもあり、夜のお祭りが面白いから是非案内させてという。
イスラム圏ではラマダン月には昼間は断食して、日が落ちると一斉に外でピクニックをしながらラマダンを祝うという習慣がある。
一瞬迷ったがラマダン祭りに一人で参加する方が危険と判断し、誘いを受けることに。
夕方待ち合わせ、絨毯屋と私も広場にシートを敷いてたくさんの食べ物を食べながら、伝統芸能や行きかう人々を眺めて楽しんだ。
別れ際に連絡先の交換をし、その後の滞在中も何度か連絡があったが「恋愛詐欺に持っていく作戦」が見え見えだったのでここでフェードアウトした。
今回の体験は2万円の出費はあったものの、ランチとディナー、市内観光、夜のお祭りや楽しい会話などを全てをひっくるめれば大いに充実した体験だったと思います。
しかし油断は禁物。
多くの日本人女性がこういったケースを「恋愛」と勘違いし、詐欺にあってしまっているのです。
恋愛詐欺にあわないために
なぜ多くの日本人女性がトルコ男の手に落ちてしまうのか?
それは
- トルコ人はイケメンが多く、人懐っこくておしゃべり好きなこと
- 流ちょうな日本語を話せる人が多いこと
- 宗教上、イスラム教の女性には手を出しにくいが観光客はOKという暗黙の了解があること
- 日本人女性が、男性からの積極的なアプローチや甘い言葉に慣れていないこと
などの理由が考えられます。
「日本人女性は海外に行くとモテる」と言われていますがそれは全くの間違いで、日本人女性は「簡単に落ちる」「簡単に金を出す」と知られているためターゲットにされているに過ぎません。
恋愛詐欺被害にあわないためには、事前にリスクを知っておくこと、そして素敵な男性に声をかけられても、それは「あなた」ではなく「あなたのお金と体」が目的なのだと自覚しておくことが大切です。
もう一つ付け加えると、トルコは日本とは比べ物にならないくらいHIVの感染率が高いです。
なので、一夜のアバンチュールを楽しむという考え方も大変危険です。
トルコ人による日本人女子大学生殺傷事件
少し特殊な事例ですが、知っていて損はないと思いますので付け加えます。
2013年にトルコのカッパドキアで、日本人女子大学生二人が殺傷されるという事件が起きました。
現地の報道によると、二人の乗った自転車が容疑者の車に接触、口論となり女子大学生が容疑者に向かって石を投げたり落ちていた木で叩いたりしたため、容疑者は持っていたナイフで二人を刺したということです。
詳細はわかりませんが、上記に書いた保険金詐欺が目的だったのかも知れません。
景観の美しいカッパドキアですが、ガイドツアーに参加せず女性二人だけで自転車をかりて観光するというのは無謀な行為と言わざるをえません。
この事件に限らず、最近(2021年)でもYoutubeの動画を真似してアマゾン奥地やアフリカのナミブ砂漠などへ現地の治安なども確認せずに個人でいきなり訪れてしまう日本人がいます。
旅慣れた人ならまだわかるのですが、学生など経験のない人が冒険を求めて、あるいはインパクトのある動画を撮るためにそういったところへ行くことがどんなに危険なことか理解しなくてはいけません。
イスタンブールを旅行した際の詳しいお話は以下の記事に書いています。
☞トルコ旅行記①女性一人でイスタンブール
☞トルコ旅行記②女性一人でアナトリア
☞トルコ旅行記③トルコ人ってどんな人?文化とお国柄
まとめ
親日国家で治安もいい観光大国トルコですが、残念ながら詐欺とぼったくりが大きな問題となっていて特に日本人女性が被害に会っているケースが非常に多いのです。
- タクシーのメーターをごまかす
- 言葉巧みに近づいて仲良くなり、高額な絨毯などを買わせる
- 恋愛感情を持たせた後、実は借金があるなどと言って金をとる
- 言いがかりをつけてトラブルを起こし、保険金を請求する
特に注意すべきなのは友情詐欺や恋愛詐欺と呼ばれる、言葉巧みに近づいて仲良くなり、その後高額な商品を買わせたりお金を要求する手口です。
現地では日本語を話せるトルコ人が多く、また小金持ちでありものごとを断るのが苦手な日本人はターゲットになりやすいです。
友情詐欺や恋愛詐欺で特に注意すべきは絨毯屋と旅行代理店です。覚えておきましょう。
ただ、詐欺やぼったくりそのものは命にかかわるような危険なものではありません。
節度を持って行動し、言い寄られてもそれは自分ではなく自分の体やお金が目当てだと知ることで、トラブルを未然に防ぐことが出来ます。
この記事にあるような注意事項を守り、素敵なトルコ旅行にしてくださいね。
旅の準備には以下の記事も参考になさってください。↓
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