トルコと言えばイスタンブールが有名ですが、アナトリア(国土のアジア側)にもカッパドキアやパムッカレといった魅力的な観光地がたくさんあります。
でもそんなところへ一人で行くなんてちょっと怖い、、
写真では見たことあるけど、実際どんなところなんだろう?
英語が話せなかったり旅慣れていないと個人旅行には少しハードルが高いですが、トルコは基本的に安全な観光大国。
節度のある行動をしていれば問題ありません。
この記事ではトルコ旅行第2弾、アナトリアでの旅行記を書いています。
ガイドブックでは教えてくれない、旅した人しか知らない内容になっていますので、トルコ旅行をお考えの女性の方に参考にしていただけます。
トルコ旅行に関しては以下の記事にも書いています。
☞トルコ旅行記①女性一人でイスタンブール
☞トルコ旅行記③トルコ人ってどんな人?文化とお国柄
世界遺産カッパドキアへ
ネヴシェヒル
イスタンブールから飛行機で2時間足らず、5500円ほどでカッパドキアのネヴシェヒルに到着です。
ネヴシェヒルは奇岩群に囲まれた小さな町。
ここからギョレメの野外博物館ツアーや熱気球ツアーを始めます。
1万5千円くらいから古代の洞窟遺跡を利用したホテルに泊まることもできますし、普通のホテルなら3千円くらいからあります。
日本人妻のいるホテルもあるので、英語に自信のない方はそちらに泊まってもいいかも知れません。
ギョレメ野外博物館(レッドツアー)
奇岩で有名なカッパドキア。
その風景を堪能できる、ギョレメ野外博物館見学ツアー(レッドツアー)を申し込みました。
野外博物館と言ってもその広さは2500万㎢、さえぎるもののない見渡す限りの広大な奇岩の連なりです。
風が強く天候も変わりやすいので、上着を1枚持っていくことをおすすめします。
ツアーは英語を話す現地ガイド1人とドライバー、8人程度の旅行者でグループになって行動します。
広大な野外博物館はツアーからはぐれてしまうととても危険。
ガイドの説明にしがって時間と行動範囲を守って見学します。
一緒のグループになったメンバーの写真。
中央が私で、インド、ブルネイ、スペイン、日本からの旅行者と一緒でした。
私にとって一人旅の最大の魅力は他の旅行者との交流です。
この時一緒だったブルネイ人の学生と特に仲良くなり、この年の翌年、彼女を訪ねてブルネイ旅行をすることになります。
ドルムシュ(乗合バス)に乗ってカイマクリへ
翌日はキリスト教徒の巨大遺跡を見学するグリーンツアーはパスして、ドルムシュ(乗合バス)を利用して一人でカイマクリという小さな町の地下都市遺跡を見学に行きました。
ドルムシュというのはワンボックスカータイプの乗り合いバスで、トルコ特有の交通手段です。
- 行き先はフロントガラスに明記
- 人数が集まらないと出発しない
- 路線マップや運行表はない
- バス停がなく、降りたいところで降ろしてもらう
- 料金は現金を手渡し
フィリピンのジプニーと同じスタイルの地元の足。
女性一人旅の私にはなかなかの冒険でしたが、他では味わえないいい経験になりました。
カッパドキアには多くの地下都市跡があるのですが、カイマクリの巨大地下空間はなんと8階建て。
アリの巣のように入り組んだ構造をしています。
トンネルはとても狭く、女性の私でもかがんで進まないといけないほど。
外敵から住民を守る知恵なんですね。
狭い密閉空間なので、閉所恐怖症の方には厳しいかも知れません。
トルコに行ったらご注意! ① 絨毯屋
宿泊していたホテルのすぐ近くにトルコ絨毯を売る店がありました。
美しくて質が高いトルコ絨毯に見とれていると、店主に「座ってチャイでも飲んでいきな」と声をかけられました。
トルコではチャイと呼ばれるお茶を飲む習慣があり、イスタンブールでもあちこちで男たちがたむろしてチャイを飲みながらおしゃべりをしているのを見かけました。
私も2日間の滞在中、朝晩ここを通るたびに立ち寄ってチャイをごちそうになるのが習慣になりました。
年齢の近い店主とは話が合い、絨毯の話からお互いの国のこと、生活の違い、人生についても話しました。
そしてちょいちょい色仕掛けでアピールしてくるのがトルコ男らしくて面白いのです。
日本人の女は軽いから落とすのは簡単だと言っていました。
最終日にはバスターミナルまで荷物を運んでくれ、温かい握手をして別れました。
トルコの長距離バス
国土が広いトルコには移動手段も多数あります。
お金に余裕があり急いでいるなら飛行機、ゆっくりでもいいなら安い鉄道かバス、近距離ならドルムシュ(乗合タクシー)、イスタンブール市内ならトラムがあります。
カッパドキアからパムッカレまでは長距離夜行バスを利用しました。
約10時間、お値段は2000円ほど。
椅子がリクライニングしないので快適というほどではないですが、驚くほど近代的なバスに3人のドライバーが乗り込み、途中交代しながら目的地へ向かいます。
おしゃべり好きなトルコ人ドライバーたちが、夜通しおしゃべりしながら運転していて面白かった。
話の内容はもちろんわかりませんが、トルコ語の美しい響きに耳を傾けながら、ここまでの数々の出会いを思い出してしみじみ旅の楽しさをかみしめていました。
世界遺産パムッカレとヒエラポリス
パムッカレ
長距離バスがパムッカレに到着すると、全員まず旅行会社へ行くよう促されます。
そこでツアーや宿泊を申し込んだり、この先のタクシーや飛行機の手配をすませます。
私はホテル一泊と空港までの乗り合いバス、それにイスタンブールまでの飛行機のチケットをここで予約しました。
トルコで最も有名な観光地のひとつで世界遺産にもなっているパムッカレ。
パムッカレとはトルコ語で「綿の宮殿」という意味だそうです。
地下水に混じった石灰分が地上に染み出し、長い年月をかけて棚田状に固まったもの。
高さが200メートルもあります。
世界遺産なのに中で泳げるとは現地に行くまで知りませんでした。
中にはビキニの人までいます。
日本とは感覚が全く違うのですね(笑)。
かくいう私も入ってみました。
あったかくて温水プールみたいです。
景色もすばらしく、トルコの雄大な山々を見渡せる開放的なスポットでした。
ヒエラポリスの遺跡群
パムッカレから徒歩15分くらいのところにあるヒエラポリスの遺跡群です。
トルコには他にも古代ローマ帝国時代の遺跡が多く発見されていますが、奥に写っているようにばらばらになったものを一つ一つ修復工事しているようです。
膨大な時間がかかりそうですね。
世界遺産のパムッカレですが実は見所が少なく、日中観光したら0泊で移動することも可能です。
ですがもし日程に余裕があるなら一泊してみてください。
ホテルは一泊1500円くらいからあり、お安い割にプール付きのところが多いです。
夏場の日中は40度くらいになるので、プール付きが人気なのでしょう。
周囲では牛や鶏の鳴き声が聞こえるような田舎町。
この日おなかを壊して宿のおばあさんに薬をお願いすると、薬草を煎じたお茶を出してくれました。
なんか懐かしい、、、
静かでのんびりしたパムッカレは私の大好きな場所のひとつです。
トルコに行ったらご注意! ② 旅行代理店
夕食のレストランを探していると、今朝お世話になった旅行代理店の男の人たちが声をかけてきました。
「会社でこれから夕食を食べるから一緒にどうだい?」と。
レストランで一人で食べるのは味気ないのでお邪魔することに。
さあ、ここでトルコ人の猛烈アタックの始まりです。
数人いたスタッフたちは姿を消し、40歳くらいのイケメンと私の二人だけになりました。
なぁるほど、と思っていると、料理が二人分運ばれてきました。
一応睡眠薬など入っているといけないので相手が食べ始めるのを待ってからこちらも頂きました。
女性がひとりでトルコ旅行をするとはこういうこと。
とにかくトルコ男は猛烈にアタックしてきます。
それを恋愛とかモテてると勘違いしてはいけません。
彼らは女を得るために、もしくはお金を得るために必死なのです。
やんわり断るのでは通じません。
断固として断らないと。
でも食事を頂くのは構いません(笑)。
しかも、トルコ人はおしゃべり好きでとにかく楽しいのです。
この日はトルコ料理を頂いている間、周りの店や仕事仲間らしき人たちが入れ替わり立ち代わり入ってきて二人の様子をうかがっていましたが、明日のバスの時間があるからと言って適当なタイミングで切り上げホテルに戻りました。
トルコ旅行に関しては以下にも関連記事を書いています。
☞トルコ旅行 女性一人旅は危険?治安や注意すべき事柄
まとめ
トルコひとり旅の第2弾、アナトリア(国土のアジア側)について書きました。
奇岩で有名なカッパドキアでは、参加したガイドツアーのメンバーと仲良くなり、翌年メンバーのうちの一人をたずねてブルネイ王国へ旅行しました。
パムッカレでは観光の後、旅行代理店のイケメン男性と食事をし、あわやカップルにされそうになりました。
旅行を通していくつもの出会いや発見があり、また一つ、旅の経験値をあげることができました。
トルコ旅行の際はくれぐれも、トルコ男からのアプローチに気を付けて頂きたいです。
今回私が訪れた他にも、歴史で有名なトロイや古都コンヤなど魅力的な観光地がいっぱいのアナトリア。
是非次の旅の候補にいかがでしょうか。
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